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第47回

ひとSTORY

池田祥子(THE SOULMATICS(ザ・ソウルマティックス) VO.)

池田祥子(THE SOULMATICS(ザ・ソウルマティックス) VO.) 池田祥子(THE SOULMATICS(ザ・ソウルマティックス) VO.)

世界の音楽と繋がるゴスペルグループに所属し、教えることに喜びを感じつつ、シンガーとして輝きながらステージに立つ、SHOKOこと池田祥子さんへインタビュー。

音楽との関わり

福岡市南区生まれ。5歳からクラシックピアノをスタート。クラシックが好きで、自分でCDを買ってはよく聴いていた。中学生頃になると、1人で行く程カラオケ好きに。DREAM COMES TRUEの大ファンで、流行のJUDY AND MARYや小室ファミリーの曲もよく歌った。自分のルーツは、DREAM COMES TRUE、ホイットニー・ヒューストンやカーペンターズ。しかし、ライブハウスなど、人前で歌う機会を持つことはその時はなかった。

音楽の専門学校へ

ある時、「ちゃんと勉強したい」と言う気持ちがふつふつと芽生えてきた。「どうやったら上手くなるのか?」と福岡スクールオブミュージック専門学校へ進む事を決める。学校では、「世界のアーティストの中で、本当に良いと言われる物は残っていく」という考えのもと、洋楽を主体に学ぶ。在学中から石橋三喜彦(ex.ハカパラ)率いるバンド“センチメーターズ”のコーラス兼ボーカルとして、4〜5年活動する。

THE SOULMATICS!!

専門学校を卒業して1年後、ゴスペルグループのTHE SOULMATICS FUKUOKAがスタートし、その立ち上げメンバーとして加入。自分から見るTHE SOULMATICSは、音楽を通して人生を学ぶグループ。講師もしているので、歌だったり、学んでいるものから、どうしたらその人の幸せの形を作っていけるのかを常に考えている。音楽が持っている力を通して人の心に触れ、笑顔や感動を分かち合えるグループだと自負している。

●補足:THE SOULMATICS(ザ・ソウルマティックス)について ゴスペルプロデューサー池末信氏プロデュースにより、東京、大阪、福岡の三か所をベースとして、国内はもとより海外でも高く評価されるゴスペルグループ。2006年、米ニューヨークの黒人音楽の殿堂アポロシアターにて東洋人ゴスペルグループとして初めてメインゲストとして出演。2007年世界陸上大阪大会にて織田裕二のバックでクワイアとして出演。NHK“SONGS”長渕剛のバックコーラスの他、“メアリー・ジェイ・ブライジ” “マライア・キャリー”“ベー・チェチョル”“ゆず” “DREAMS COME TRUE”“三代目 J Soul Brothers”等のコンサートのコーラス参加をはじめとする共演。また、ブロードウェイミュージカル“レント”の日本公演出演など、ゴスペル公演のみに留まらず、国内外のトップアーティストのサポートまで幅広く活動を行う。また、“THE SOULMATICS FUKUOKA”単独としては、現代ゴスペルを500曲以上レパートリーに持ち、九州・山口に於いて年500本以上のライブやイベント出演、ゴスペルワークショップ開催など多方面で活動。

THE SOULMATICSのワークショップ

年に三回開催される、あるイベントの出演に一般参加を募り、練習して本番に臨む限定ワークショップがTHE SOULMATICSの魅力的な活動の一つとも言える。また、年に二回の定期コンサートはワークショップの生徒と一緒に作り上げている。是非たくさんの方に参加して楽しんでいただきたい。

20周年ライブ

2019年4月初めてのソロライブ“Shoko Ikeda 20th anniversary Live『Thankfulness』”開催。20周年ライブをやってみて、今までの音楽人生を経てとてもしっくりきたように感じた。ここまでこれたのは、40年を生きてきた中で出会えた方々とのご縁に支えられていたからだと、このライブの時にあらためてわかった。1人のシンガーとして池田祥子自身のステージをこんなにも待ち望まれ、喜ばれたとわかり、生きてきて良かったとさえ実感したライブとなった。これからはもっと周りの声に応えていけるように、THE SOULMATICSの活動も自分自身のソロ活動もしっかり両立してやっていきたい。

これから

誰かの役に立った時にやりがいを感じるので、生徒自身の変化が目の前で見られる、教えることは大好き。そして、歌を通して自分が投げたメッセージをお客様が同じ空間で共有出来るコンサートもとても大事。ステージに立って歌い続けることを、これからも強く望んでいる。また、「一生歌っていくと決めている中で、これからどういう道があるのかを後輩たちにも、これからシンガーを目指す人たちにも、今シンガーとして活動する方々にも、40代になるとこんな活動も出来る、SHOKOはこういう事もやってるんだ、というのを開拓、実践し、見せていきたい」というのが、一番大きい原動力。今、色々試しているところで、20周年ライブがその第一歩でもあった。THE SOULMATICSにいながら、シンガーとして色々トライできる環境に自分がしていきたいと思っている。

インタビューを終えて

20年の音楽人生を通して、包容力のあるシンガーとして成長し続けているSHOKOさん。笑顔の下には、教え子や後輩を牽引する凛とした使命感も備えている。グループのメンバーとして、またソロシンガーとして、それぞれの魅力に出会っていただきたい。

文:MARI OKUSU 2019.10.1掲載